父が若年性アルツハイマーになった 第一章病気の兆候

父が若年性アルツハイマーになった⑥ ~再診~

初診から一年後、物忘れの症状が良くなるどころか少しずつ進行したため、再び物忘れ外来を受診することにした。 初めて病院を受診した時は、物忘れの原因はストレスだから、休めば良くなると思っていた。 しかし父の症状は少しづつ進行し、物忘れが増えてい…

父が若年性アルツハイマーになった⑤ ~初診から一年後~

最初は父の物忘れは、ストレスが原因だろうと皆が思っていた。 父は休職した後は、一人で旅行に行ったり、家事をしたりして過ごしていた。 本を沢山読んだり、バイクで出掛けたりして趣味を思い切り楽しんだ。 最近、母と「あの時お父さんを一人で旅行に行か…

父が若年性アルツハイマーになった④ ~休職した頃~

病院の先生のすすめで、父は休職することになった。 父の物忘れの原因はストレスだろうと皆が思っていた。 しかし私は父が休職すると聞いて、心配でたまらなかった。 毎朝父の様子を確認し、父が出先から帰ると安堵したことを覚えている。 母は、私とは逆に…

父が若年性アルツハイマーになった③ ~第一章 初診~

父が物忘れを訴えていたので、初診は総合病院の「もの忘れ外来」を選んだ。 初診から現在までずっと同じ病院だ。 初診で見てもらった先生の話だと、物忘れは 「疲れから来ている可能性がある」 とのことだった。 先生から休職届けを出して、一旦休んで様子を…

父が若年性アルツハイマーになった② ~第一章 物忘れが出始めた頃の様子~

2014年秋ごろの父の行動に違和感を感じ始めた。 その年の冬には、日常生活に様々な支障が出始めた。 会社の会議で前回話した内容を忘れてしまったり、同じ週刊誌を買ってきてしまうこともあった。 父も、「暗算ができない」と自覚し、店の会計時、おつりがい…

父が若年性アルツハイマーになった① ~第一章 病気の兆候(全6話)~

2014年秋、父に異変が起きた。 父パソコンが得意でタイピングは私よりもずっと早かった。 父にパソコンの入力をして欲しいと言われた時は、違和感があった。 仕事を手伝ってほしいと言われたのも初めてだった。 頼まれた仕事は簡単なもので 「お父さんがやっ…