寝たきりになりたいと思った夜④
心も体もボロボロなのに、
「まだ大丈夫」
「耳鳴りもそのうち治るはず」と放置してしまった。
精神的に限界になってしまうと、
「人に頼る」
「相談する」
という行為さえ出来なくなってしまうのだと分かった。
人に頼るのも、人に悩みを話すのも、実はとても体力、気力がいることだと思う。
当時は、具体的に
「何が辛いのか」
「今後どうしたいのか」
など頭の中で自分の考えをまとめることが出来ない状態だった。
ただただ毎日が辛い。
ただただ父の病気や息子の障がいについて考えると、未来がどうなるか分からなくて辛い。
漠然とした悩みほど、
「誰かに話しても解決するものではない」と思ってしまった。
だから
何を人に相談したらいいのか、どう伝えればいいのか分からずに、
家族、親しい友人にも
「誰にも相談しない」という選択肢を選んでしまった。
今思えば、もっと早い段階から、
父の介護の件は地域包括支援センターに頼るべきだったと思う。
当時は何の知識もなく日々を過ごしていたため、頼りにできる機関があることを知らなかった。
だからもし介護の件で悩んでいる方がいたら、相談できる機関として「地域包括支援センター」というものがあることを知って欲しいし、
今後介護の事で悩んだ時は、頭の片隅に頼れる機関が存在する事を覚えておいて頂けたらと思う。
(次回に続く)
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