寝たきりになりたいと思った夜⑤
英太の誕生日プレゼントを買いに市外のおもちゃ屋さんに行った。
帰りに信号待ちをしていると、「発達外来」と看板に書いてあるのを見つけた。
県内で発達を診てもらえるのは、大きな病院しかないものだと思い込んでいたため、小児科でも診てもらえる所があるのだととても驚いた。
電話で問い合わせると、英太は数ヶ月後に発達専門の大きな病院の初診を控えていたため、診断はできないけど、心配なら発達の様子を診てもらえるとのことだった。
偶然キャンセルが出て数日後に診てもらえることになった。
大きな病院の初診を数ヶ月後に控えていたけど、当時の私はとにかく英太が話さない理由やコミュニケーションが取れない理由を一刻も早く知りたかったので、発達を診てもらえることはとてもありがたいことだった。
私の住む地域は田舎で、発達を診てもらえる病院はなかったけど、市外ならあったのだと初めて知った。
これも、もっと早く知りたかった情報の一つだった。
大病院の発達外来は半年以上待たないと予約が取れない。
こういった情報も、私は自分で偶発的に見つけて獲得したが、もっと早く知りたかった。
発達障がいに関する情報は、一人で探しても中々見つかりにくいものだと実感した。
(次回に続く)
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